一般的に言われている、不動産フランチャイズのデメリットとは

不動産フランチャイズに加盟することには、多くのメリットがあります。

しかし、いいことしかないというわけではありません。

中には、デメリットになることもあるでしょう。

一般的には、どのようなデメリットがあると言われているのでしょうか?

特によく言われているものを、紹介していきます。

費用面でのデメリット

不動産フランチャイズに参加することのデメリットとしてまず思い浮かぶのは、費用面です。

具体的には、どのような費用が掛かるのでしょうか?

そもそも、不動産会社を立ち上げるには店舗にかかる費用や運転資金など、少なくない費用がかかります。

それだけで、数百万円以上の資金が必要になります。

しかし、加盟店となる場合はそれ以外にも費用が発生します。

まずかかるのは、加盟金です。

これは、加盟する不動産会社に支払うもので、これを支払うことで商標やロゴ、会社名などを使用する権利を得ることができるのです。

加盟金の額は、どこに加盟するのかで異なります。

また、出店するエリアや条件によって異なることもあるのです。

また、加盟金とは別に保証金が必要になることもあります。

これは本部に預けておくものですが、支払いなどが滞った場合にはそこから引かれてしまい、それが続いたときは契約が強制的に解除されてしまう可能性もあるでしょう。

なお、フランチャイズによっては保証金が不要なところもあるので、そのような場合は、初期費用を抑えることが可能です。

また、これとは別に毎月本部へと支払う、ロイヤリティもあります。

ロイヤリティは、月額固定の金額であることもあれば、売り上げなどに対して一定の割合をかけた金額を支払うこともあります。

これも不動産会社によって決まっていて、例えばピタットハウスの場合は毎月固定で25万円を支払うことになります。

それに対して、例えばセンチュリー21の場合は受取手数料の6%、イエステーションの場合は仲介手数料の1.75%となっています。

これ以外にも、費用が発生することがあります。

広告基金拠出金や、システム使用料などです。

こういった費用は、不動産会社によって必要かどうかが異なります。

このように、不動産フランチャイズは、独自で不動産会社を立ち上げて運営する場合には発生しない費用が掛かるのです。

費用負担が重いと感じるかもしれませんが、例えばシステムなどは、自社で一から用意する場合には、莫大なコストがかかります。

自社で用意しなくても使用料を払えば利用できることを勘案すると、一概にデメリットとは言えません。

確かに費用分の支出は増えるかもしれませんが、相応のメリットがあることも考慮しましょう。

経営面でのデメリット

不動産フランチャイズに加盟した場合は、経営面でも多くのメリットがあります。

大手不動産会社の経営ノウハウを学ぶことができ、研修なども受けられるのです。

一方で、デメリットといえる部分もあります。

例えば、本部の方針にもよりますが出店エリアを制限されてしまうこともあります。

すでに加盟店があるエリアでは、新規に出店することができないのです。

なぜなら、既存の加盟店とあまりに近い場所であれば、お互いに利用者を取り合う状況になってしまうため、そうならないように出店エリアを制限するのです。

例えばイエステーションの場合、エリアごとに1店舗しか展開しないことになっています。

その分、加盟店同士で競合する必要がないため、加盟店同士のつながりも厚く、他社の優れたところや業務改善活動などを包み隠さず情報共有することができるので、エリアナンバーワン不動産会社になりやすいでしょう。

不動産フランチャイズは、本部から社名や商標、ロゴなどを借りることになるため、世間的にみるとその会社の一部として見られることになります。

大手不動産会社のイメージがそのまま自社にも降りかかってくるので、良い面もありますが、不祥事が発生した場合にはイメージダウンが避けられません。

例えば、加盟している他の不動産会社が不正を行っていてそれが発覚した場合、イメージダウンとなります。

それが、自社に影響を及ぼす可能性があるのです。

また、フランチャイズには、独自のルールが定められているため、店舗の運営を行う際に制限がかかるケースもあります。

例えば、定休日を基本的に自由に決められる、としていても、地域や戦略により本部から定休日を指定されることもあるのです。

マニュアルなども本部から渡されるので、基本的にはそれに沿った経営を行うことになるでしょう。

そのため、自由度が低いと感じてしまう人もいるかもしれません。

不動産フランチャイズには、経営をする上でこのようなデメリットがあります。

しかし、ここまで挙げたデメリットがあまり気にならないという人もいるでしょう。

不動産フランチャイズを選ぶ際は、メリットとデメリットをよく比較したうえで、加盟する先を選びましょう。

まとめ

不動産フランチャイズには、メリットがある反面、デメリットもあります。

それを知った上で、メリットと比較して加盟するかどうかを検討してください。

加盟を検討している不動産フランチャイズのメリットとデメリットを把握し、比較した結果、「デメリットをさほど感じない」と思うかもしれません。

しかし、デメリットがどうしても気になる場合は、別の不動産フランチャイズを探すことをおすすめします。

また、できるだけ費用をかけたくないという人や自分のルールで自由にやってみたい、という人の場合は、フランチャイズへの加盟は避けたほうがいいかもしれません。

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