不動産会社も、近年ではフランチャイズが増えています。
しかし、加盟するには加盟金がかかるため、費用面で悩む人も多いのではないでしょうか。
そもそも、加盟金がどのくらいなのか分からなければ、判断し辛いでしょう。
主な不動産会社の加盟金がどのくらいなのか、紹介します。
不動産フランチャイズの加盟金
不動産フランチャイズを始めるために必要な加盟金は、どのくらいなのでしょうか?
本部となる不動産会社によって、加盟金は異なります。
主な不動産会社の加盟金を、紹介していきます。
大手の不動産会社の1つ、ハウスドゥの加盟金についてまず見てみましょう。
サテライトや、賃貸店舗のレントドゥなども含めて691店舗(2023年8月末時点) が加盟しているのですが、その加盟金はどのくらいなのでしょうか?
ハウスドゥは、3年間で100店舗増えたことで有名な不動産会社です。
売買仲介のハウスドゥ、家・不動産買取専門店、賃貸仲介のレントドゥの3つのブランドを展開しています。
ハウスドゥの加盟金は、165万円となっています。
それに加え、別途保証金70万円、WEBシステム導入費165万円がかかります。
サポートは手厚く、営業支援のツールも使うことができます。
また、Webシステムでは、独自のチラシの作成や顧客・物件情報の管理、契約や売り上げまで一括で管理することができます。
さらに、スーパーバイザーによる実践的なノウハウの指導を受けることができ、加盟店同士での交流イベントなども開催されています。
契約期間は、3年間となっています。
センチュリー21は、アメリカで誕生した不動産ネットワークです。
世界最大級の規模を誇り、85の国と地域に13,600店舗を構えています。
日本には1983年に進出し、直営店を持たず、加盟店のみとなっているのが特徴です。
なお、日本国内には1,008店舗(2023年3月末時点)あります。
センチュリー21の加盟金は店舗の所在地によって異なり、1店舗あたり150万円~300万円です。
本部の業績は加盟店からの収益によるものなので、本部は加盟店に対して非常に手厚いサポートを行うことで、収益の向上に尽力しています。
物件管理や顧客管理などをトータルで行うことができる「21Cloud」というシステムを提供していて、もし使いこなせない場合はITコンサルティングの支援サービスも行っています。
また、加盟店同士で物件情報を共有できるシステムも用意されています。
ピタットハウスは、ネットワーク拡大に必要となる人材育成に力を入れている賃貸と売買の両方を取り扱う不動産会社で、全国に680店舗以上を展開しています。
そのために、自社で培ってきた人材育成のノウハウを生かしつつ、研修や教育を施しています。
ピタットハウスの加盟金は、エリアによって異なります。
加盟した場合、専属の担当スーパーバイザーが1店舗につき1名つき、定期訪問してコンサルティングやアドバイスを行います。
また、加盟店のサービス向上を図るため覆面調査を行ったり、加盟店同士の交流を取り持ち、お互いが成長できるように海外視察を行い、社長会やエリア会などの情報交換の場を設けるようにしています。
物件検索サイトや業務支援システムなどを提供していて、自社ホームページが簡単に作成できるシステムも用意しています。
KEIAIは、2019年に加盟店第1号が営業を開始し、2022年現在では98店舗が加盟しています。
KEIAIの加盟金は88万円と、業界内ではかなり安くなっています。
ただし、保証金60万円が別途かかるので注意が必要です。
スタートアップ支援として、宅地建物取引業免許の取得や宅建士の採用、店舗の準備などもバックアップしてくれるので、開店準備も安心です。
店舗ごとに理想的な経営像を策定していて、スーパーバイザーがそのための課題を抽出して解決するためにサポートしてくれます。
また、社員研修や教育プログラムなどもしっかりと用意されています。
イエステーションはどうなのか?
不動産フランチャイズの中でも特におすすめなのが、イエステーションです。
物件管理や顧客管理、全店舗分の集客・営業状況・仲介手数料額などの数値を共有できるシステムや、加盟店同士で情報を共有できるシステムも用意されています。また、加盟店同士の交流イベントや加盟店視察・研修なども開催されています。
イエステーションは、エリアごとに1店舗ずつしか加盟できないという仕組みになっています。
そのため、加盟店数は192店舗(2023年9月末時点)と少ないものの、地域ごとに加盟店同士で競合する必要がありません。
加盟店同士のつながりも厚く、「1社は全社のために、全社は1社のために」の考え方を徹底しています。
地域ごとに集まる毎月の支部会で他社の優れたところを学ぶことができ、業務改善活動やマニュアルなども包み隠さず共有しています。
また、イエステーションには、「本部の姿勢は儲けない」というモットーがあります。
そのため、加盟金は110万円と安く、ロイヤリティも仲介手数料の1.75%と、かなり低く抑えられています。
退会時に違約金が発生するなどといった規定はなく、加盟店を大切にしているのが特徴です。
イエステーションに加盟した場合にトータルでかかる費用は業界内でも最安となることが多いでしょう。
このように、加盟する不動産会社によって加盟金にはかなりの違いがあります。
ただし、加盟金ばかりではなくトータルの金額に注目したほうがいいでしょう。
その点でも、イエステーションはかなり安いと言えるのでおすすめです。
まとめ
不動産フランチャイズに加盟するには、加盟金を支払う必要がありますが、金額は不動産フランチャイズによって異なります。
開業資金にも大きな違いが出るので、まずは加盟金がいくらなのか、しっかりと確認しておきましょう。
また、加盟金とは別に毎月支払うことになるロイヤリティなども考慮したうえで、トータルの金額がどのくらいかかるか確認しましょう。