自社では、年度計画を作成していますか?
どのように「作戦勝ち」するか、しっかり考えた上で計画を立てていますか?
イエステーションでは加盟店の方々に、毎年年初に「3カ年計画」を作成していただいています。目標や計画なくして、その達成はあり得ません。ただ勢い任せで「これくらいやれるだろう」と目標を立てると、理論も根拠もない数値目標に終わってしまいます。それでは社員が目標を理解し、全員で一致団結して努力することなど到底期待できません。さらに、いきあたりばったりの行動を続けていては、いずれ「ばったり」行き詰まることは明白です。

同じ行動を繰り返しても結果は変わらない
「同じことを続ければ、同じ結果しか得られない」──これは当たり前のことですが、改めて肝に銘じるべきです。それでも「がんばればなんとかなる」と考えている方が少なくありません。これは「適当」の始まりとも言えます。
イエステーションの加盟店間では「がんばる」という言葉を禁句としています。理由は簡単です。一生ずっと「がんばり続ける」ことなど不可能だからです。
私たちが求めているのは、精神論ではなく、根拠ある理論によって導き出された目標を掲げ、それを具体的な行動計画に落とし込むことです。もちろん、ときにはがんばらなければならない局面もあります。たとえば、ミスや誤算があった場合、あるいは計画が不十分だったときです。しかし、重要なのは、その「がんばり」を日常化せず、仕組み化することで、無理なく成果を出せる状態をつくることです。
去年と同じことをしている、先月と同じことをしている、そして来月も同じことをしている。そんな状態に陥っていないでしょうか?これを放置すれば、何年たっても結果は変わらず、やがて「座して死を待つ」状態に陥ります。もしその危険性に気づいているなら、今こそ変革の時です。

戦略は「決断」と「実行」によってはじめて機能する
戦略を実現するためには、決断と実行が欠かせません。特に「決断」とは、現状を断ち切り、これから行うべきことを決めることを意味します。同じことを繰り返していては、同じ結果にしかなりません。そのためには、まず自社の現状を正確に把握する必要があります。
今年何に取り組んだのか、その結果はどうだったのか。また、かけた費用やその効果を正確に記録していますか?特に集客手段に投じた費用、その投資によって獲得した顧客数、さらに1件あたりの集客単価などを把握していなければ、次の有効な戦略を立てることは難しいでしょう。
実行なき計画は空虚、計画なき実行は無謀
理論がなければ計画は成り立たず、計画がなければ実行は無謀に終わります。理論とは、なぜそれを行うのかという理由、どのようにその結果が得られるのかという根拠です。これを明確にしなければ、進化を遂げることはできません。逆に、理論がしっかりしていれば、目標達成に向けた筋道を明確に描くことができます。

記録を取ることが成功への第一歩
また、実践や会議の記録を取ることの重要性も見逃せません。「何が決まったのか」「どのような行動を取るべきか」ということを記録し、整理することで初めて計画の検証が可能となります。しかし、多くの方が「書く」という習慣を持っていません。学校では先生の話をノートに取る習慣がありましたが、社会人になるとこれが途絶える方が少なくありません。ビジネスの場では、気づきや考えを書き残し、自分との対話を深めることが成功に不可欠です。
イエステーションでは、毎月プロセスと結果数値を集計する習慣を徹底しています。同時に、記録を通じて物事を整理し、目標を実現するための手順を見直すことを推奨しています。記録を取ることは、成功への確かな一歩です。