不動産フランチャイズに加盟する場合、一般的に、
①加盟を検討している不動産フランチャイズに問い合わせをする
②資料を取り寄せてセミナーや説明会に申込む
③セミナーや説明会に参加する
④加盟の申し込みをし、必要書類を提出する
⑤審査が行われる
⑥審査に通ったら、加盟契約の締結と加盟金の入金を行う
という流れで進められていき、オープンに至ります。
この時、事前にどんな準備をすべきか、また、どのような点に注意すべきか、ということについて説明します。
また、加盟までの実際の流れを、イエステーションを例に挙げて説明します。
セミナーや説明会の前に行っておきたいこと
不動産フランチャイズへの加盟を検討する場合、事前に資料を取り寄せて、そのフランチャイズの特色や大まかな概要を把握する人がほとんどではないでしょうか。
この時、取り寄せた資料をざっくり読むのではなく、本部の経営理念や姿勢について、どんなことが書いてあるのかよく確認しておきましょう。
また、不動産フランチャイズの市場規模や安定性なども調べることをお勧めします。
インターネット検索をすると、不動産フランチャイズの会社経営者へのインタビュー記事などが掲載されたサイトが出てくることがあります。
新しい記事であれば、仮に加盟を検討していない不動産フランチャイズのものであっても、チェックしておくと良いでしょう。
なぜなら、業界として右肩上がりなのか、それとも伸び悩んでいるのかといった大まかなトレンドや、業界内でどんなことが注目されているのか、といった内容を把握できる記事もあるからです。
それに加え、不動産フランチャイズごとの特色を知ることもできます。
加盟を検討している不動産フランチャイズが上場企業の場合は、その会社の中期経営計画などを確認するのもお勧めです。
その会社のこれまでの業績はもちろん、取り組みや、今後の方向性を確認することができます。
さらに、不動産仲介業の景況感など業界を対象とした調査の結果などもチェックしておくと良いでしょう。
なお、公益財団法人不動産流通推進センターが年に1回「不動産業統計集」というデータを発表しています。
不動産業の概況はもちろん、他業種と比較した従業者数の比較や宅地建物取引士登録者数の推移など、詳しい情報を知ることができるので、不動産フランチャイズへの加盟を検討する際に、業界の概況を知るうえで役に立つでしょう。
セミナーや説明会の際に確認すべきこと
説明会やセミナーでは、加盟にあたっての理念やコンセプト、サービスシステムの内容、サービスコンテンツなど、加盟によって得られる利点などが話の中心になります。
また、加盟の際の条件なども説明します。
セミナーの後に、個別相談の時間を設けることも多いでしょう。
説明会やセミナー、個別相談では、気になったことを遠慮なく聞くことができます。
フランチャイズへの加盟によって、安心して事業を続けられるためにも店舗収益性やサポート体制の充実度は非常に大切です。
どの程度の収益があげられるのか、どのようなサポートを行っているのか、といったことを、この時によく確認しておきましょう。
また、不動産フランチャイズを解約するケースがどの程度あるのか、ということも確認しておく必要があります。
すでに書いたように、説明会やセミナーでは、基本的に加盟のメリットを重点的に話すケースが多い傾向にあります。
しかし、不動産フランチャイズに加盟した後で、「聞いていたのと違う」と感じる場面に遭遇するケースもあるでしょう。
事前に聞いた話を基にイメージした事業に対するビジョンと、加盟後の現実とのギャップが大きいかどうか、また、ギャップを感じる頻度が高いのかどうかを、解約率から推し量ることができるのです。
説明会で多くのメリットを話していたのに解約率が高いようであれば、加盟後に大きなギャップ感じる可能性が高いと考えられます。
不動産フランチャイズに加盟することによって達成したい目標があっても、途中で諦めて解約することになってしまうかもしれません。
そうならないよう、解約率についてもよく確認しておきましょう。
同業他社と比較するためにも、複数の不動産フランチャイズの説明会に足を運ぶことをお勧めします。
イエステーションの加盟までの実際の流れ
冒頭で、不動産フランチャイズ加盟のまでの一般的な流れを簡単に紹介しましたが、あくまでも一般例なので、加盟先によっては若干異なる場合があります。
ここでは、イエステーションを例にして加盟までの流れを説明します。
イエステーションの場合、資料請求と説明会への申し込みをした際に、希望の日時が選択できます。
希望に添えるようにスケジュールを調整のうえ、当日は担当者が説明し、そのまま個別相談も行います。
内容に問題がなければ、必要書類を提出します。
その書類を基に、本部にて審査を行い、問題がなければ加盟契約を締結することになります。
加盟契約の締結の際に、契約書を取り交わします。
この時、契約書が事前の説明と相違ないか、精読してからサインする必要があります。
また、不明点があれば必ず質問をしておきましょう。
イエステーションでは、加盟契約のタイミングで加盟金を支払います。
それとは別に、毎月ロイヤリティも発生します。
ロイヤリティは変動制で、売買仲介手数料収入金額の1.75%となっています。
加盟後は、オープンに向けて担当者と打ち合わせをしつつ準備を進め、グランドオープンを迎えることになります。
ただし、オープンしたらそれで終わりというわけではありません。
イエステーションでは、その後も研修制度やベンチマーク制度、プロジェクト活動などを通じて加盟店の成長を手助けしていきます。
イエステーションが他の不動産フランチャイズとは異なる点として、グランドオープン後も研修を行うという点があります。
また、毎月支部ごとに支部会という集まりが開催され、他の加盟店から成功事例や失敗事例を学ぶこともできます。
加盟店一つ一つに合った施策を、加盟店同士で知恵を出し合って作り出すのが、イエステーションの強みです。
他にも、全国から経営者が集まる会議や加盟店への訪問制度、更には加盟店同士で情報共有を行うための掲示板などもあり、交流を大切にしています。
加盟によって成長していきたいという方や、独立後に達成したい目標がある方に、惜しみないバックアップを行っているのがイエステーションへの特徴と言えます。
まとめ
不動産フランチャイズへの加盟を検討する場合は、どこに加盟するべきかをよく考えなくてはいけません。
加盟するフランチャイズによっては、違約金も発生するため、簡単にはやめられないのです。
本文中に例に挙げたイエステーションの場合は、途中解約でも違約金が発生しません。
このような点も踏まえたうえで、加盟の流れなども知り、申し込みを考えてみてください。
その際は、各社の条件なども比較検討しましょう。